インターネットやスマートフォンの普及により、ネット広告が急激に普及しました。急激な成長により、2019年にはインターネット宣伝費がテレビメディア宣伝費を超える事態になっています。一方で、ネット広告にかかる金額や費用対効果などに不安を抱く経営者もいるでしょう。そこで、本記事ではネット広告の費用相場や費用対効果を高めるポイントなどについて解説していきます。
ネット広告の費用形態について
ネット広告にかかる費用は、利用する広告の種類・費用形態によって大きく変わります。費用形態には期間保証型やインプレッション課金型、クリック課金型などがあります。例えば、期間保証型は一定期間指定したサイトの任意の広告枠に広告の掲載を保証することでコストが発生するタイプです。クリック数や表示回数に関係なく、期間に応じた固定費用が発生するので、広告費の管理が比較的容易であるという特徴があります。インプレッション課金型は広告の表示回数(インプレッション)に応じて費用が発生するタイプです。バナー広告やSNS広告で採用されることが多い費用形態で、1000回の表示で○○円という形の契約形態が多いです。
クリック課金型は、ユーザーがクリックするたびに広告費が発生するタイプとなっています。インプレッション課金とは異なり、広告が表示されるだけでは費用が発生しません。成果報酬型は購入・契約などの成果につながったときだけ費用が発生するタイプで、クリック課金型は成果に関わらずクリック数のみで費用が発生することから余計な費用がかからず、費用対効果の分析がしやすいというメリットがあります。
ネット広告の費用相場について
ネット広告にはバナー広告(ディスプレイ広告)、リスティング(検索連動型)広告など様々な種類があり、種類によって費用形態・相場が異なります。まず、バナー広告は期間保証型かインプレッション課金型の費用形態が多いです。期間保証型でバナーを出す場合、広告を出稿するメディア・期間で費用が大きく変わります。1週間あたり数万円で広告を出せるメディアもありますが、Yahoo!トップページの様な大手のメディアに広告を出す場合は数千万円かかる可能性があります。
リスティング広告は、検索エンジンでのキーワード検索に連動して配信される広告で、費用形態はクリック課金型です。リスティング広告の費用は1クリックあたりの単価で決まります。1クリックあたりの単価はキーワードによって異なり、数円のキーワードから数千円のキーワードまで存在します。 アフィリエイト広告は購入や問い合わせが生じたら費用が発生する広告で、費用形態は成果報酬型です。
アフィリエイト広告では購入・契約などの成果が出た時だけアフィリエイター(広告を紹介する人)への報酬も発生します。成果に対する報酬は100円から数万円と幅広く、基本的に高額な商品・サービスほどアフィリエイターに支払う報酬も高くなります。
ネット広告の費用対効果を高めるには?
ネット広告の費用対効果を高めるには、広告のインプレッション数やクリック数、成約率などを見直し、必要に応じて調整していくことが大切です。例えば、リスティング広告においてインプレッション数が低い場合、キーワードや広告文の見直しが必要となります。また、広告のクリック回数に対して成約数が少ない場合、広告内容と商品・サービスが合っているか、クリック後に移動するサイトのクオリティなどを見直す必要があります。
ただし、データを駆使して費用対効果を高める運用を行うには、ネット広告の知識やスキルが必要です。社内にウェブマーケティング担当者がいない場合などは、ウェブマーケティングの専門業者に外注するのも有効な手段です。
費用対効果を上げたい場合は専門業者の利用を検討しよう
ネット広告には、クリックによって広告費が発生するリスティング広告や成果が発生して初めて広告費が発生するアフィリエイト広告など様々なタイプがあります。そして、ネット広告は広告を出して終わりではなく、インプレッション数などのデータを見ながら適切な運用を行うことが大切です。ネット広告の適切な運用には知識やスキルが求められるため、費用対効果を上げたい場合は専門業者への外注なども検討してみましょう。